膝に水が溜まるとは?
2024.08.23
私たちの関節の内部には関節液と呼ばれる液体が存在しており、関節をスムーズに 動かす役割を果たしています。関節液を分泌しているのは滑膜と呼ばれる組織であり、滑膜は古くなった関節液を吸収・排泄する役割もあります。しかし、何らかの 原因によって滑膜に炎症が生じると、関節液の分泌と吸収のバランスが崩れてしま います。
「膝に水が溜まる」とは、滑膜に炎症が生じ、関節液が過剰に分泌された状態のことであり、痛みや腫れなどの症状をもたらします。
原因として、変形性膝関節症や半月板・靭帯損傷、関節リウマチなどの疾患や、過度な運動・負荷によって起こることが考えられます。
《症状》
特に多く見られる症状が膝関節の腫れや痛みです。膝の形が通常よりも膨らんで見え、膝の内部に違和感や異物感を感じられます。
痛みは特に、階段の昇り降りや椅子から立ち上がるとき、走ったときなどに症状が 現れることが多く、痛みの程度も個人差があります。
《治療》
痛みや腫れ、関節の可動域を改善するための応急処置として関節液を注射で抜く方法や、滑膜の炎症を抑えるために、関節内に注射を打つことがあります。
また、リハビリとして膝関節の可動域を改善するためのストレッチや、膝周囲の筋肉トレーニングを行い関節の安定性を高めるリハビリが行われます。
少しでも膝周りに違和感・腫れぼったさがある方や痛みがある方は、お早めに当院にご相談下さい。