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足の外科

足の外科とは

足の外科とは

足の外科とは、足首からつま先までの足を対象とする整形外科の一分野です。言い換えれば、長靴の中に入る足の部分を専門としています。当院では、外反母趾、捻挫後の後遺症、偏平足、変形性足関節症、関節リウマチの足の変形など、幅広い症状に対応しています。

このような症状はありませんか?

  • 足がしびれる
  • 足が腫れ、発赤、熱感がある
  • 足を着くと痛みを感じる
  • 足の親指が曲がっている
  • ジャンプや走ると足が痛む
  • 歩くとかかとやアキレス腱周辺が痛む

など

主な足の外科疾患

外反母趾

足の親指が隣の指の方向に20度以上曲がり、靴との接触によるタコや炎症で親指の内側が痛む疾患です。主な原因は遺伝的なものと、ハイヒール着用の習慣といった後天的なものがあります。治療としては、まず足底板装具を作成し、リハビリを行います。また、靴を用いた保存療法と手術療法があります。

扁平足

足の裏が平らになってしまう状態です。土踏まずの内側にあるアーチがつぶれるため、進行すると土踏まずの変形がひどくなり、つま先立ちが困難になります。ひどくなると足が硬くなり、歩行が困難になります。扁平足が慢性化すると、膝や腰、足首に負担がかかり、膝痛や腰痛を引き起こします。

足底腱膜炎

足底腱膜とは足の裏にある繊維状組織です。これは歩いたり走ったりするときに大きな役割を果たします。足関節の動く範囲の低下・肥満などで、腱膜の生え際に負担が加わると痛み出します。治療には、足関節ストレッチ・減量、装具療法などがあります。疼痛コントロールが困難な場合は手術療法も考慮されます。

モートン病

中指と薬指の付け根で神経が圧迫され、しびれや痛みが生じます。つま先立ちをすると痛みが起こります。足底アーチの筋肉と靭帯が足の骨と神経を保護していますが、アーチが弱くなると過度な負荷がかかり、足に痛みやしびれが生じます。この疾患は特に中年以降の女性に多くみられます。

リスフラン関節炎

足の甲を支える関節を、リスフラン関節といいます。リスフラン関節をつなぐ靭帯が損傷することで、リスフラン靭帯損傷が起こります。一般的な捻挫による痛みとは異なる症状です。体操や剣道などジャンプと着地を繰り返すスポーツで特に損傷しやすいとわかっています。ハイヒールを履いたり、重いものを何度も持ったりすることも、この損傷の原因になります。

足関節外側靭帯損傷(足関節捻挫)

足首の外側にある足関節外側靭帯は、3つの靭帯から構成されています。前距腓靭帯損傷はスポーツ障害で最も多いものです。捻挫だと思って来院される患者様のうち、実際には、この靱帯損傷(あるいは靱帯付着部剥離骨折)だったという場合も少なくありません。適切な治療を行わないと靱帯が緩いままで再発を繰り返し、将来的に軟骨がすり減って変形性足関節症になる場合もあります。治療法としては添え木による固定・リハビリや手術治療(ブロストロム法)などがあります。

変形性足関節症

変形性足関節症は、足首骨折後の後遺症として起こります。特に高齢の女性に多くみられます。場合によっては、すねの骨(脛骨)の関節が足首の部分で内側を向いてしまいます。この場合、骨と骨が触れ合うことで関節軟骨がすり減り、急激な痛みが生じる場合があります。
関節軟骨の損傷の程度が軽い場合は、装具・関節内注射・鎮痛剤内服で保存的に治療を行います。関節の損傷がひどい場合は、手術(骨切り術・人工足関節置換術・関節固定術)が行われます。