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腰痛

腰痛とは

腰痛とは

腰痛とは、腰に痛みや不快感、張り、しびれなどを感じる症状のことです。腰は、上半身の重さなどの負担がかかり、痛みが慢性化しやすい部位です。腰痛は腰そのものの疾患だけでなく、他の疾患の症状として現れる場合もあります。整形外科的疾患だけでなく、血管、消化器、泌尿器的疾患が原因となることもあります。
当院では、整形外科領域だけでなく、あらゆる疾患の可能性を踏まえて腰痛の治療にあたります。腰痛でお悩みの方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

腰(脊柱)に起因するもの

外傷によるもの(脱臼、腰椎骨折など)、感染・炎症に起因するもの(化膿性脊椎炎、カリエスなど)、成長に起因するもの(先天異常、側弯症、腰椎分離症など)、加齢によるもの(椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、変性脊椎症など)、転移性がんなどがあります。

腰以外に起因するもの

泌尿器系疾患、血管系疾患(解離性大動脈瘤など)、婦人科系疾患(子宮筋腫など)、消化器系疾患(十二指腸潰瘍など)、腰以外の整形外科系疾患(股関節炎など)などがあります。心理的な要因も考慮すべきで、精神的ストレスや統合失調症などの精神疾患も挙げられます。

ぎっくり腰~期間はどれくらい?~

ぎっくり腰 ~期間はどれくらい?~

一般的に「ぎっくり腰」という言葉は、突然起こる激しい腰の痛みを表す際に使われます。なお、ぎっくり腰は診断名ではありません。重いものを持ち上げたり、腰をひねったりした瞬間に突然引き起こされることが多く、痛みの種類も様々です。関節や椎間板に負荷がかかって痛む場合(捻挫や椎間板損傷)や、腱や靭帯が損傷して痛む場合などがあります。
基本的にぎっくり腰は1週間で軽快、4週間でほとんど軽快します。しかし、痛みが長く続く場合や、腰の他に下肢にも痛みがある場合は、他の疾患が隠れている可能性があります。 当院では危険な疾患を除外するためにもMRIでの検査をお勧めしております。

受診の目安

次のような症状がある場合は、できるだけ早く当院にご相談ください。

  • 2~4週、疼痛が続いている
  • 下肢のしびれや脱力感
  • 痛みのある部位が腫れている
  • 腰以外の部位に痛みがある
  • 前屈時に腰が痛む
  • 痛みを伴う発熱
  • 我慢できないほどの激しい痛み
  • 安静にしていても痛みが消えない
  • 排尿ができない(尿閉)

腰痛に加え、下肢の痛みやしびれがある場合は、当院にご相談ください。

腰痛の診断

入念な問診で現時点での症状をお伺いし、必要に応じて検査を行います。検査結果をふまえ、患者様に適した治療計画を作成します。治療方針は患者様とよく話し合いながら決めていきます。
当院ではレントゲン検査、超音波検査、尿検査、血液検査、MRI検査などに対応しています。CT検査などの精密検査が必要な場合は、当院が提携している専門医療機関をご紹介します。

当院の治療

当院では、痛みや炎症を抑える薬物療法と、腰周辺の筋肉を和らげリラックスさせる運動療法を行います。また、温熱、電気、光刺激などを用いた物理療法で血行を促進し、筋肉の緊張を取り除きます。必要に応じてハイドロリリース(筋膜リリース)、トリガーポイント注射、装具療法などを行います。また、首や肩に負担がかからないように姿勢指導を行います。

ブロック注射について

当院では、ハイドロリリース(筋膜リリース)やトリガーポイント注射、仙骨裂孔ブロック注射などの注射療法を行っておりますが、神経根ブロック注射は行っておりません。

装具療法について

装具療法はコルセットやベルトで腰を固定し、痛みを和らげます。ただし、腰周辺の筋力低下を防ぐため、長時間の使用は避ける必要があります。